組合長あいさつ
組合員の皆様には平素より当組合の事業に対し深いご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
本日ここに、ご来賓各位のご臨席と総代の皆様方のご出席を頂きまして、第24回通常総代会を開催できますことを深く感謝申し上げます。
農業を取り巻く環境は依然厳しい状況下であり、生産コストの上昇・高止まりは、生産現場に甚大な影響を及ぼしています。営農継続と経営安定を展開するためにも、将来を見据えた経営基盤の強化が必要です。
JA阿蘇は、21年度より県下で初めて導入した「営農・経済事業の成長・効率化プログラム」で一定の効果を上げ、収支改善につなげることが出来ました。指導事業部門では、農業師匠制度を活用した新規就農者への支援強化に努めました。TACの出向く活動においても、スマート農業を促進する活動などを通して、収益力向上や地域の課題解決に向けて取り組みました。24年産米の販売では、全国的な米の市場動向が激変する中、有利に直売委託販売を行い、販売状況も良好に推移しています。また、阿蘇地域世界農業遺産のPR活動やトップセールスを中心に多くの品目で販売高を伸ばし、目標の100億円を達成しました。
本年度の決算で当期剰余金を計上出来ました事もひとえに、組合員皆様から厚い事業利用を頂いた賜物であり、心より感謝申し上げます。
熊本県域JA構想について、JA阿蘇では様々な協議体で必要性等を説明し、県域に向け進んでいましたが、当初目指していた規模での設立が困難となり、令和8年4月の県域JAの設立は見送ることになりました。
今後の方針としまして、将来にわたって農家・組合員の「営農とくらし」を守るために何ができるのか、何が必要なのかを考え、県域構想の灯は消さず、将来の合併に向けて進んで参ります。組合員や地域の皆様から期待され、無くてはならないJA阿蘇を目指し、一層努力致します。
本日は、令和6年度の事業報告並びに令和7年度事業計画等の議案をご提案致しております。十分なご審議の上ご承認を賜りますようお願い申し上げご挨拶と致します。
令和7年6月25日
阿蘇農業協同組合
代表理事組合長 原山寅雄